はじめまして。岐阜大学、都市・景観研究室です。今年5月に私たちの拠点となる「美殿町ラボ」が、矢沢ビルの2階にオープンしました。街中ならではの研究・教育環境を求めて岐阜市郊外のキャンパスにある研究室機能の一部を美殿町に移転する構想のもと、大勢の方にご協力いただき昨年11月から空き部屋の解体・改装工事を進めてきました。
ラボの南半分は研究用の作業スペースになっており、手づくりの本棚や左官の白壁に囲まれて居心地が良いです。席はフリーアドレスで、先生や学生が思い思いの場所に座って作業をしています。
北半分の玄関側は誰でも使えるフリースペースになっていて、ラボを訪ねて来られた方と談笑したり、打ち合わせをする場所として使っています。夜にはパーティー会場になることもあります。学生が駐在している月曜(14~18時)と水~金曜(10~18時)は開放していますので、気軽にお越しください。
研究室の活動を1つ紹介します。先日、北海道大学で行われた土木計画学のコンペティションに、矢沢ビルのリノベーションを題材にした作品を学生チームが提出しました。内容は「第三者と協力しながら改装工事をしたことにより、その後の活動につながる人と人の繋がりができた」ことに着目をして、共同作業のリノベーションによって空き物件の再利用を継続的に行う仕組みを提案するもので、実現可能性と社会性が評価されて土木計画学委員会賞を受賞することができました。
オープンからしばらくは引っ越しでどたばたしていましたが、ようやくインフラも整い、ラボが本格稼働しはじめました。これから美殿町で面白いことをやっていきたいと思っていますので、今後とも「美殿町ラボ」をよろしくお願いします。